WINDOW DESIGNのコロナとの向き合い方
波乱の年だった2020年も気がつけば残り二ヶ月を切ってしまいました。世界中の多くの企業と同じように、私たちWINDOW DESIGNもコロナウィルスによって様々な意味で影響と打撃を受け、なんとか乗り越えようと切磋琢磨した1年でした。
今回は、私たちがwithコロナの状況でどのように業務形態を調整し、感染リスクを少なく工夫をしながらも前向きに業務に取り組んでいたかの実態を少しご紹介したいと思います。
まず私達がコロナ渦の中でどう働き方を変えてきたのかをご紹介します。
1月
1月初旬の時点では正直言ってコロナについての危機感は少なかったと思いますが、後半に入って国内での感染者が出始めると、少し警戒感を持ちましたが、かと言って具体的な対策は取れずに状況を見守ると言う感じでした。
2月
2月になって国内でも徐々に感染者が増え始め、ニュースでも盛んに取り上げられるようになると、GMO社などではリモートワークを開始されています。私たちもこの時点で真剣に自分たちへの感染への心配と本格的対策の検討をしておりました。
このタイミングでは既にかなり高騰していましたが、使い捨てマスクとアルコール除菌ボトルをオフィス内に常備することにし、スタッフが自由に使えるように整えました。
3月〜5月
3月の始めより自転車通勤できるスタッフ以外はフルリモート体制へと移行しました。どうしても出社の必要がある場合を除き出社は原則控えることをルールとしました。出社する場合はピークの電車を避け、出社時間も最小限にするなどの三密回避への対応を徹底しました。
6月〜
緊急事態宣言が解除されたのを受け、週二日は出社、週三日はリモートワークという体制に移行。社内の感染対策をさらに強化しつつ、リモートと出社をうまく併用しながら働ける方法を模索しています。
デジタルツールがリモートへの移行を助けてくれた
私たちは3月2日よりフルリモートワーク体制に移行しましたが、多少の混乱はあったものの、移行は比較的スムーズに進んだのではないかと思います。
その大きな理由の一つとしては、以前よりデジタルツールの導入に積極的だったことだとおもいます。
今回のコロナ渦で爆発的に普及したチャットツールのslackも、パンデミック前より導入済みでしたし、クラウドストレージのDropboxなども導入し、既にそれらのツールを前提とした働き方が定着していました。
そこから更にzoomなどの新しいツールを取り入れることによって、リモートワークでの仕事環境の整備は比較的うまく行ったと思われます。
新しいスタッフをどう迎えるか?
しかしもちろん問題も多々ありました。
例えば、その一つは新しいスタッフをどう迎え入れるかということでした。
本来であれば4月中旬より入社を予定していたスタッフさんがいらっしゃったのですが、新しいスタッフさんですので、最初からリモートワークというのはかなり無理がありますし、緊急事態宣言下の中、電車に乗って通勤してもらうというのもリスクがあります。
しかし入社してくるスタッフさんの方からしても、前職を退職され転職されてくるわけですから、早く出社したいという気持ちがあります。
この辺りは本当に難しい状況でしたが、まずは緊急事態宣言を一つの指標にし、緊急事態下では出社を見合わせ、宣言が解除されてからの出社をするという方向で話し合いました。
実際に緊急事態宣言が明けた6月より出社を開始することができ、現在では大きな活躍をしていただいております。
プライベートと仕事の両立の難しさ
他にも各スタッフの中で様々な葛藤・混乱があったと思います。
個人的には我が家には保育園児がいるのですが、緊急事態下で保育園より登園をできるだけ控えてほしいと言われてしまい、子供が保育園に行けなくなったことが一番大きかったと思います。(保育園さん側から考えるとそれも苦渋の決断だったと思います。いつもありがとうございます。)
緊急事態下でも仕事もしないといけないのはもちろんなのですが、三歳児はそんなことは理解してくれませんから、いつものノリで机にやってきます。
その度に絵本を与えたり、時には禁断のYoutubeで時間稼ぎをしたり、あるいは思い切って子供に付き合ったりと、なんとか仕事と保育の両立を目指しました。
おばあちゃんに見てもらったり、どうしても難しい場合は保育園で一時的に見てもらうなど、あらゆるリソースを総動員して、なんとかこの時期を乗り越えました。子供にも難しい時期だったと思います。
同じように、各スタッフに各スタッフの家庭や状況に合わせた問題があったのだと思います。
社内環境の整備
弊社でコロナ対策として実施していることを簡単にご紹介したいと思います。
空気清浄機設置
これまで空気清浄機はオフィスになかったのですが、ブルーエアというスウェーデン製の空気清浄機を設置しました。0.1μmまでの有害物質を99.97%除去してくれます。
アルコール配布
最初は入り口付近に共用のボトルを置いていましたが、それだと細かく使用ができないので、現在では各スタッフの机に一本ずつ置いています。
アクリル板の設置
昼食を取ることもある大机などにアクリル板を設置し、飛沫防止に努めています。
ガイドライン制定
出社見合わせの条件やオフィスでの換気対策などのルールを定めたガイドラインを制定し、配布しております。
マスクの配布
スタッフが自由に使えるように早い段階からオフィスに常備しております。
換気
最近気温も低くなってきましたが、複数のドアを開き、常時換気を行っています。
これからの勤務体制の模索
コロナが完全には治まらず、ワクチンや治療薬の根本的対策も確率していない現在のような段階では、引き続きコロナ対策を徹底しながらの企業活動が求められます。
しかし、もちろん仕事とは経済活動であり、企業間での競争でもあり、お客様に価値を作り出すことが最も重要な企業活動です。ですからコロナ対策は100点だけど、ビジネス的には20点だと会社は長期的に存続できません。
でもビジネス的には100点だけど、スタッフがコロナリスクに日々晒されるようだと誰も働いてくれなくなるでしょう。
だからこれからしばらくはコロナ対策もしっかりしつつ、企業活動も精進していくという両立が絶対の条件になります。
世間的にはIT系などでフルリモート体制をとる会社も出てきました。有名どころだとyahooやtwitterなどは原則出社はなしで働くことができ、そのことが競争力になると訴えています。
Yヤフーは10月1日から正式に「オンライン前提企業」に移行します。日本では「テレワークは生産性を上げない」との報道が散見されますが、当社は定点社員アンケートや各種調査でどう考えても生産性は上がっているのでこの決断に踏み切ります。https://t.co/lsMWyf0Ho7
— 川邊健太郎 (@dennotai) September 29, 2020
一方で、フルリモート体制はこれまでの信頼関係があるから一時的にできることで、永続的なフルリモートでは会社は成立しないという意見もあります。有名どころではGMOの熊谷さんはこういった意見を述べられています。
コロナで在宅とか言ってると、競争に負けるな。
在宅勤務はパートナー(従業員さん)の生活の質を上げ、採用に有利、武器にすべき。
しかしながら、頭を使った秩序あるルールが必要。
無計画な在宅勤務は命取り。
— 熊谷正寿【GMO】 (@m_kumagai) October 1, 2020
もっと言うと、リモートワーク体制を一切取らない会社がまだまだ多数派なのが現実です。
弊社の見解で言うと、コロナ渦ではもちろんですがコロナが治まったとしても、リモートワークは一部取り入れていくことがスタッフの満足度を高め、長期的には会社の競争力になるのではと思っています。
そのためにはまだまだ環境整備やITリテラシーの向上など、改善の余地は残されています。
でもやっぱり、リアルなオフィスで一緒に仕事時間を共有し、スタッフの間に信頼関係や安心できるコミュニティ感覚を感じてもらうことの方が重要であり、ベースになるべきだと考えております。
リモートワークは取り入れるべきだが、ベースはリアルなオフィスであるべきというのが現在の立ち位置です。
いずれにしてもコロナ渦というのは緊急事態ですから、引き続きコロナ対策は気を緩めず、企業活動の両立に努力していこうと思っています。